高千穂鉄道 
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2005.12.17UP
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高千穂鉄道 トロッコ神楽号 乗車券
参考文献;年鑑「日本の鉄道」
        別冊「第3セクター鉄道」
        鉄道ジャーナル社 90.10
 
      
      高千穂鉄道のWEBページ
       日本経済新聞のWEBページ
鉄道切符管理局
 ローカル線切符紀行
 

  高千穂鉄道 TR101 TR101 高千穂駅  2005.8.1  

 
高千穂鉄道

高千穂鉄道は1989年4月にJR九州高千穂線を引き継いだ
全長50.0kmの第3セクターの鉄道です。

 高千穂線は、もともと日之影線と呼ばれ、日之影まで開通したのは1939年のことです。
同じ宮崎県にあった妻線が廃止されたのに、高千穂線が存続したのは、
新線区間日之影−高千穂間が1972年に開通していたことが、やはりあげられるでしょう。
下流の自治体がバス転換に傾いていたのに対し
高千穂、日之影両町が強硬に3セク化を推進した経緯があります

 高千穂の谷は深く、交通不便地であるということからも、鉄道は地元の方々の悲願であり、
日本一の高さ(105M)を誇る高千穂鉄橋は、人々の夢の架け橋でもあったのです。

 しかし、そうしてできた鉄道線をひとまわりスケールの大きい道路橋が
見下ろしています。そして今。その鉄道線を走る列車の姿はありません

 2005年9月。当地方を襲った大水害で、甚大な被害を被った高千穂鉄道は、
以来列車の運行を全面的に休止しています。
 (高千穂鉄道のHPをご覧ください。いかに甚大な被害を被ったかがご覧になれます。)
 鉄道が、日々の生活になくてはならぬ存在なら、
もう復旧の槌音が聞こえてきてもいいはずなのですが、
もう半年になろうとしているのに列車がやってくる気配はありません。

 先日の株主総会でやっとのこと26億円の復旧費用と2年という工事期間が必要ということが,高千穂鉄道のWEBページに載せられてました

 
     
高千穂鉄道 TR301 イベント車   TR301  延岡駅    1993.2.15

 高千穂鉄道には、1993年と2005年に訪れました。2回とも南阿蘇鉄道とセットです。

 元来、この両線は、結ばれる予定であったということもさることながら、
行き止まりの路線というのを往復するというのは、鉄道の旅をする者にとっては、
日程的にも金銭的にもちょっともったいない気がするのです。

 そんなわけで、このリレーを可能にするのが高森−高千穂間のバスです。
ただこのバスは本来、熊本−延岡間を運行するものですから、私のような利用をする旅人は
想定外なのでしょう。高千穂にせよ、高森にせよ、駅とバス停は離れています。

 高森では、かつて国道沿いのコンビニ前にバス停があったので、2回目もそちらへ向かいました。
ところが、バス停の看板がない。そこで例のコンビニの店員さんに聞くと、町中に移動したとのこと、
「えー!何でや。」と文句を言う暇もなくバスの時間を気にしながら、
最後は走って何とかバスに間に合いました。何せこのバスを逃すと後が大変なのです。
 (せめて駅の待合室には案内地図を用意して欲しいものです。)
それでも、めでたく、リレーに成功。高千穂鉄道に乗り継ぐことができました。

 そんなわけで大慌てをした2回目ですが、今回は日之影温泉駅で途中下車。
昼食と温泉でのーんびりとひとときを過ごしました。
ちなみにこの温泉は天然温泉で、なんと駅舎の2階にあります。

高千穂鉄道 TR202 TR-202 日之影温泉(露天風呂より)2005.8.1
 
 露天風呂のある2階デッキからは、高千穂渓谷をゆく列車を眺めることができます。
湯上がりは休憩室で生ビール。ここには列車の接近を知らせてくれる信号があるので、
ゆったりと極楽気分で、列車待ちができます。

 前回は、急行「たかちほ号(TR300形)」で全線通し乗車したのですが、
今回はここから「トロッコ神楽号(TR400形)」に乗り継ぎました。
駅に滑り込んできた神楽号は、たくさんの乗客で満員です。
「うわーすごいなー」と思っていると、どうやら団体さんだったようで、あらかた下車されました。
なるほど、高千穂−日之影温泉駅間で日本一の鉄橋を体験するツアーだったようです。

高千穂鉄道 TR401 トロッコ神楽号 TR401 日之影温泉駅 2005.8.1

 さて話を元に戻しますが、新線区間で被害も少ない同区間だけでも
先に復旧させることはできないのでしょうか。走っていても走らなくても経費だけはかかるのです。
車両も軌道も使わなければどんどんと痛んでゆきます。
 
 えちぜん鉄道が奇跡的に復活したのには、先が見えないときであっても、
手入れを続けてこられた京福電鉄の方々の努力があったからだと聞いています。
高千穂鉄道の方々も頑張っておられることと思います。
 
 全線開通こそが願いであることはいうまでもないことですが、
日本一の鉄橋は、それだけでも立派な観光資源で、凄い存在感です。
このまま夢の跡とするのにはあまりにももったいない話ではありませんか。
 
 1982年にも水害による長期間の運休がありました。今回はこの時以上の危機的被害といえます。
困難なことではあっても、よく手入れされた美しい車両たちを、
美しい渓谷に再び蘇らせて欲しいものと願っています。


なんと、このページをUPしようとした12月16日。
「高千穂鉄道の社長である黒木高千穂町長は、9日の取締役会で全面復旧を断念。
部分復旧についても筆頭株主である安藤宮崎県知事は、これを支持しないと示唆した。」
とのニュースが飛び込んできました。
あぁやんぬるかな…

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