参考文献;ウィキペディア
「桃花台新交通」のWebページ      
 鉄道切符管理局ローカル線切符紀行 桃花台新交通 ピーチライナー 2006.8.27 UP
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桃花台新交通 一日乗車券
桃花台新交通 切符
小牧原から桃花台センターまで
一日乗車券を買いに来たのだから、
220円分返金を要求しても
よかったのですが、
あっさり記念にくださったので
UPさせて頂きました。
    
Yahoo! JAPAN
  桃花台 新交通 100系
  100系110形 上末−桃花台西間    06.8.7
 

2006年10月1日。桃花台新交通ピーチライナーは廃止されます。

いわゆる新交通システムのなかでは初めてのことです。
 名鉄小牧線小牧駅から桃花台東駅まで7.4km。まだまだ使える施設をうち捨てて、
わずか15年あまりにして廃止の憂き目にあうのはいったい何故なのか。
この目で確かめようとやってきました。
 
 今回鵜沼から名鉄小牧線で南下して来た私は、二つある接続駅の一つで
北側に位置する小牧原から桃花台新交通に乗り継ぎました。
 ここで乗り換えた乗客は私以外に一人。何とも殺風景なこの駅は無人駅です。
自販機で切符を買い求めたのですが、ポスターで紹介している一日乗車券は、
なんとここでは買えません。しかたなくとりあえずは、
有人駅である桃花台センター駅まで乗ることにしました。(有人駅はあと小牧駅だけ)

 大阪のニュートラムと同じようなホームドア付きのプラットホームは、
温室のようなものでむあーんとしています。
まだあと20分近く待たなければと知ったときにはげんなりしてしまいました。

 ようやくやってきた電車は、もちろん冷房車です。
いわゆる鉄チャンシートには座れませんでしたが、それにしてもあきれるくらいガラ空きです。
クーラーも良く効いていましたが、見るからにお寒い車内でした。

 70年代当初、名古屋市の北に位置する小牧市に
5万7千人規模のニュータウンを造る構想が持ち上がりました。桃花台ニュータウンです。
 
 そしてこのニュータウンのあしとして桃花台新交通は79年に設立されます。
当初予定の計画人口は縮小され、新交通の想定利用者も減少する中で91.3に開業しました。
ニュータウンを造る以上、公共交通は何が何でも必要だというわけです。
 しかし必要だという割には、あまりにも利用者が少ないのです。
計画では計画人口の3割近くの利用者を見込んでいましたが
実際には6%ほどで数にしてみると一日2670人にすぎません。
 

いったい何がいけなかったのか。

 ニュータウンの住民の多くが名古屋市へ通うサラリーマンと思われますが、
桃花台新交通が接続する名鉄小牧線は、
名古屋の中心部からはずれた上飯田がターミナルでした。
名古屋市電の廃止以後はますます不便になり、私が上飯田に初めて降り立った2000年8月、
どうすればよいかわからず、結局大曽根まで炎天下、歩いたのを覚えています。

 名鉄小牧線が、不便で使えない路線であれば
そんな路線に連絡する桃花台新交通もまた使えない路線ということになってしまいます。
 
 今日の朝日新聞によると愛知県は自家用車の保有台数日本一だそうです。
(一人あたりでは福井県)
さすが天下のトヨタ自工のお膝元だけあるなあとはいうものの、理由はそれだけではありません。
名古屋都市圏は道路網が発達しており道路幅のみならず、駐車場も充実しており、
渋滞に悩む大阪、東京と較べても自家用車による移動がスムーズでかつスピーディなのです。
 公共交通に対する依存度も低ければ、
よほどのサービスを提供しないことには振り向いてはもらえない土地柄です。

 さて桃花台新交通の計画に携わった県をはじめとするお偉いさんのうちどのくらいの方々が、マイカー通勤ではなく公共交通を利用されているのでしょうか。
”上飯田経由で通勤するということが、実際どういうことか。”という想像が、おできにならなかったのでは?としか思えないのです。
桃花台新交通 ループ線 


桃花台東ループ線    06.8.7
終端がこのようにループ状になっているので
運転台は片側だけについています。
、また全ての駅が島式ホームなので車両の片側にはドアーがないという珍車でもあります。



 下の写真は後ろ側です。車両基地から出場するための簡易運転台があります

   




桃花台新交通 車両基地

100系142  
車両基地 桃花台東

 今やそんな名鉄小牧線も上飯田連絡線が出来ました。
名古屋環状線ともいうべき名城線に、平安通駅で連絡し便利になりました。
 そして桃花台新交通は、これを機に運賃まで値下げして勝負にでたのです。
 しかし、住民の方々が走らせたともいうべきJR中央線春日井駅行き路線バス
(元会員制バス)のほうが、名古屋へ行くには安くてかつ早いのです。
 本当に勝負をするのなら上飯田連絡線を名鉄線として
大曽根から瀬戸線栄町へ乗り入れるくらいのことをしなければ、乗客は戻ってはこないでしょう。
 また上飯田連絡線開業にあわせてトランパスカードが導入されました。
関西でいえばスルット関西、関東でいえばパスネットの名古屋版です。
特に、のりつぎ割引もありません。
しかも前述の1日券のように自社の券売機では買えず、
利用できる自動改札機も各駅1台のみだそうです。
 もともと利用がないもんで、混乱もないなどと考えていたとしたら洒落にもならないですね。


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