鉄道写真管理局 珍車ギャラリー 芝山鉄道 3618 2006.4.9UP
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芝山鉄道 3618 クハ3618 (ステンレス) S57年5月 日本車輌 製
長さ(m) 幅(m) 高さ(m) 自重(t)
18.0 2.794 3.969 28.0
駆動方式 モーター(kw) ブレーキ 台車(製造)
TDカルダン KMM8500
140×4
MBS−R FS-513
(住友)
回生ブレーキ付き界磁チョッパ車
                 モータ等 下段のデータはM車のデータです
            参照データ;鉄道ピクトリアル486<特集>京成電鉄
芝山鉄道 3618高砂駅    2006.3.24 (他の画像も同じ)
 

 日本一短くて長い芝山鉄道−3618F−

日本で最短のミニ鉄道といえば紀州鉄道でしたが、
今では東成田駅〜芝山千代田駅間 のわずか2.2kmを運行するこの芝山鉄道が日本一です。
でも、実際には、単行のレールバスが走る紀州鉄道と違って、
京成線の東成田から長編成の電車がそのまま乗り入れているので
イメージ的にはミニという言葉は似つかわしくないように思えます。
それだけではありません。芝山鉄道は、2002年10月に開業したわけですが、
会社自体の設立は1981年と20年以上も前に遡るのです。
なんと長い歳月を必要としたことか。「短くて長い」のが芝山鉄道なのです。

では、なぜ20年以上の歳月を必要としたのか。
成田といえば、新東京国際空港そして三里塚とイメージされてくるわけですが、
地元の方々との折り合いがうまくゆかず、未だに成田空港は、1本しか、まともな滑走路がありません。
空港というものは飛行機の利用者にとってはなくてはならないものですが、
地元にとっては、経済効果がある一方で、航空騒音などの公害問題もあり、
父祖の地を奪われる人々にとってはとてもつらい、有り難迷惑なものということになるでしょう。
また広い空港の敷地は、通行を分断するものともなります。
実はこの芝山鉄道。成田空港ができることにより、通行が分断されてしまうなどのデメリットを受ける
空港東側地域への補償のため、国が建設を約束した鉄道なのです。
当初は京成成田空港駅(現東成田駅)から、小型電車で線内を折り返す計画でした。
しかし地元の意見を聞き、成田空港問題円卓会議で成田空港の整備を民主的手続きで進めていく中で、
現在のプランが具体化したのです。

そんなわけで、芝山鉄道は、成田国際空港株式会社が半分以上を出資し、
残りは千葉県、京成電鉄、日本航空、芝山町などが出資している。第3セクターの鉄道です。
地元では将来、芝山町中心部を経由して九十九里海岸方面への延伸も検討されているようですが、
そうなれば日本一短い鉄道の名は返上ということになります。

さて、そんな芝山鉄道の車両である、3600形なのですが、
見ての通り京成の3618編成に、帯色変更(ブルーの所をエメラルドグリーンに変更)、
社名貼付作業等を行っただけの車両で運行管理はすべて京成におまかせ。
かつての千葉急行1029と同じような位置づけとなります。
 わずかに1編成しかないうえに、日中は4連で運行される芝山鉄道線内で見かけることは難しく、
他の3600系8連と同様、京成線内特急運用に就くことが多いのです。

車両そのものは、特に珍しくもないのですが、いつ撮影できるかは、全くもって運任せです。
ラッキーなことにゲットできましたのでUPさせて頂きます。


京成電鉄 3641京成 3641
芝山鉄道 3611芝山鉄道 3611

      参考文献;芝山鉄道、及びWikipediaのwebページ
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