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  JR西日本 281系「はるか」クハ281形  2010/11/20 UP
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現在、クハ280形は増結用3連の京都寄りTc
顔を撮影するのは結構難しい。
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JR西日本 281系 A607編成 6号車 クハ281-7    京都駅 2006.11

JR西日本 281系「はるか」 クハ281形(荷物室付き)

「はるか」がその営業を開始した当時、
京都駅寄り先頭車はグリーン車であるクロ280形ではなく
普通車であるクハ281形であったことをご存じでしょうか。
さて、このクハ281形には、
大きなJRマークが描かれた、窓の無い部分があります。
ここには大型のスライドカーゴドア(幅1.6m)となっていて、
その内部は荷物室(4835×1865)となっています。
でも、今は空気を運んでいるだけです。
なぜ、こんなものが存在するのでしょう。

関西空港線の開業は1994年6月15日。
同年の9月4日には関西国際空港が開港し、
関空特急「はるか」はデビューしました。

そして京都駅には
K-CAT(京都シティエアターミナル)が設置されたのです。

K-CATで搭乗手続を済ませた航空旅客の手荷物は
そのまま京都駅のホームにエレベータで運ばれ
京都駅寄り先頭車(5号車)であったクハ281形の荷物室に積み込まれることになったのです。
もちろん関空駅到着後にはその荷物を旅客機へ直行させるという
至れり尽くせりのサービスです。
ですから、かつてはちゃんと機能していたのです。

しかし、2002年、アメリカ同時多発テロ事件の影響もあってのことか。
思ったほど利用者が伸びなかった「K-CAT」は、8年で閉鎖。、
関空特急「はるか」でチェックイン後の手荷物を輸送するサービスも中止されました。
以後、この荷物室はデッドスペースとなってしまったというわけです。
K-CATの廃止にあわせて、方向転換が実施され、
京都寄り先頭車もグリーン車クロ280形になるよう改められました。

クロ280形に荷物室がついていれば、良かったのかもしれませんが、
クロは反対側の関西空港駅側についていたため、
グリーン車の乗客は高い料金を払わされているのにもかかわらず、
入口にも乗換口からも遠い前寄りへ歩かされていたのです。
この方向転換は納得できますね。

でも、荷物室は使用停止のままで、客室への転用改造もなされていません。

「はるか」の到着する30番線は、建物で目隠しをされているようになっていて、
はじめて利用する乗客にとっては戸惑ってしまうのですが、
前述のエレベータ部分がその原因の一つです。
これも負の遺産ということですね。
なにか有効な活用方法はないものでしょうか…。

クハ281の荷物室跡はシャワー室にするとか、K-CATの跡地は「はるか」利用者限定の仮眠室にするとか。
24時間空港のメリットを活かした何らかの方策を考えていただけたらな。と思います。



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参考文献;鉄道ピクトリアル 「新車年鑑1994年版」No597 1994.10 
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